暑い夏を快適に過ごす方法【後編】

今年も災害級の暑い暑い夏がやってきました......。
夕方の強烈な西日は暑くなる前にシャットアウトしてしまいましょう!
すだれやよしずを活用するのもいいですね。

かつての日本家屋は「軒の出3尺」と言って、90cmほど軒を出すのが一般的でした。

今はデザイン性や、斜線の関係で軒を出す家はかなり減ってしまったのですが、「軒の出3尺」は夏の高い位置の太陽の日差しを遮り、冬の低い位置の太陽の日差しを取り入れるという、とても合理的なものだったんですね。

涼しくしたいなら窓を開ければすむ話じゃないの?
部屋の換気をして風が通り抜ければ涼しくなりそうだけど......。
と思いますが、実は日なた側の窓を開けたら熱気ばかりが入ってきてしまい余計に室内がムワッと暑くなってしまいます。
効率的な換気にはちょっとコツがあるので、是非参考にしてみてください。

「対角線上の2ヶ所の窓を開ける」
日陰側などの涼しい風が入ってくる方の窓をもう1ヶ所の窓より小さく開けておくと涼しい風が入りやすくなります。

窓が1つしかない部屋の場合はサーキュレーター(扇風機でもよいですが更に効果あり)をまわして熱を外に出しましょう。

カーテンはレースなど風の通すものをかけておくなどほんの少し工夫するだけで、家の中を快適に保つことができます。

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引用:https://www.syuno-pit.biz/example/trunkroom44.html(収納ピット)

暑い夏を快適に過ごす方法【前編】

木造住宅に住んでいる皆様、一階は涼しいのに二階がとにかく暑く夜の寝苦しさに悩まされていませんか?

一般的に木造建築の一戸建ての二階では、夏になると一階と比べてとても暑いので過ごしにくいと感じやすいです。
それはなぜか......。
慈雨はいくつかの理由があります。本日はその原因と対策についてお話しします♪

『暖かい空気は上にたまるため』
暖かい空気は上にたまるので、どうしても日差しや生活熱で暖められた空気が二体で対流してしまいます。

『日差しで屋根が熱せられて天井裏の熱がこもっているため』
これも二階が熱くなる要因です。追加で断熱材などを入れることもできますし、天井裏の熱はアルミシートが便利です。
天井裏にアルミの遮熱シートを敷き詰めることで、熱を反射してくれるので部屋の中が暑くなるのを防ぐ効果が期待できます。
あまりにひどいようなら屋根裏換気扇を取り付けてみてください。効果てきめんですよ。

『日なたに窓があるため』
家の中に入ってくる熱の70%は窓からと言われています!
日なたに部屋があると暑くなりやすく、西側に窓のある家なら1日の早い段階で雨戸(なければすだれを付けるか遮熱カーテンなど)を閉めてしまう事をオススメします。
窓の交換ができる状況の場合は、二重の窓にするのも大変効果的です。ペアガラス、ハイブリッドサッシ、樹脂サッシ、遮熱ガラス、などなど窓の性能によってはずいぶん抑えられますよ。

その他にも、風通しが悪い、屋根の素材やベランダが熱くなるのも理由です。
この時の対処法の一つが換気で、うまく換気ができれば過ごしやすい環境になります。換気のコツは、対面の窓を開けること。一方の窓を10~15cm程度開けて、もう一方を全開にすると熱い空気を外に出せます。

ちなみにベランダが南側にあると照り返しが要因になりますが、打ち水をすると気化熱で熱を奪ってくれて涼しさを得られます。自分たちでできる対策を練って、部分的なリフォームが必要なときは私たちのようなプロにおまかせください!

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災害時の備え【後編】

【2次持ち出し品】
最初の避難の後に再度自宅から避難所へ持ち出し、3~4日間の避難生活を送るためのものです。
「1次持ち出し品」に加え、+αの飲料や食料、衣料品、生活用品を準備しておくと良いです。

生活用品は、卓上コンロ+ガスボンベをはじめ、
アウトドアやキャンプを思い浮かべるとイメージしやすいかもしれません。

私たちの家づくりでは、当然「災害に強い家・安全を確保しやすい間取り」といったことにもこだわっていますが、こういった避難をするときに「持ち出し品(特に1次持ち出し品)」を常々どこに確保しておくか、といったところにまで気を払い、お客様と一緒に間取りを考えています。

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引用:https://www.bousai.go.jp/kohou/kouhoubousai/h23/66/special_01.html(防災情報のページ 内閣府)

災害時の備え【前編】

災害時に備えた準備は、「1次持ち出し品」「2次持ち出し品」に分けて準備しておくのが良いです。

【1次持ち出し品】
避難時にすぐに持ち出すべき、必要最低限の備えです。
主に最初の1~2日間をしのぐためのものです。

非常持ち出し袋にいれておき、非常時に持ち出しやすい場所に置いておくことが大切です。

大人2人×1日分として、以下をご参考に中身を準備するといいです。

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<食料・飲料>
・飲料水(500ml×8~10本)
・非常食(乾パンやレトルト、ゼリー状の食品など2箱程度)

<停電時用>
・懐中電灯(予備電池含め2個)
・ろうそく(2本+マッチ・ライター×2つ)
・携帯ラジオ(手巻き充電式が望ましい)

<医薬品>
・救急セット(常備薬、三角巾、包帯、ガーゼ、脱脂、ばんそうこう、はさみ、ピンセット、消毒薬、整腸剤、持病のある方はそのための薬(薬品名のメモも))
 (救急ボックスなどのセットで売っているものが便利です)

<生活・衛生用品>
・レジャーシート(1人あたり1畳分程度)
・タオル(4枚~、多めがよい
・ポリ袋(大きめを10枚程度)
・トイレットペーパー(1ロール、水に溶けるため、ティッシュより使いやすい)
・ウエットティッシュ(2個~)
・簡易食器セット(家族分)

<貴重品>
・現金(硬貨も)
・身分証明書、保険証、住民票のコピー
・預貯金通帳、印鑑
・権利書、各種カードなど

<避難・救助用品>
・笛、コンパス、ナイフ、ロープ(7m以上)
・シャベル、バール、ノコギリ、ハンマー等の工具(小型のアウトドアグッズが持ち運びに便利)

引用:https://www.kantei.go.jp/jp/headline/2012bousai.html(防災特集 首相官邸)

お家の価格と工期【後編】

<依頼する業者によっても変わる工期>
価格帯によって工期が変わってくるということは、
注文住宅を依頼する業者によって工期の目安も異なると言えます。

ハウスメーカー
ハウスメーカーに依頼する場合の工期は、2~4か月ほどが一般的です。
ハウスメーカーによって建材や工法にかなり違いがあるため、工期にも違いが出てきます。
ただし、ハウスメーカーは余裕を持たせた工期を設定している場合が多く、家づくり計画当初の期日に住める場合が多いです。
大手ハウスメーカーで、比較的坪単価が高めの会社の場合は3~4か月の工期が目安です。
一方、低価格を売りにしているハウスメーカーの場合は、人件費も抑えることで低価格を実現しているケースが多く、工期も2~3か月とやや短めな場合が多いです

地場工務店
地域密着型の小規模工務店に依頼する場合、工期はハウスメーカーよりやや長く、4~5か月となる場合が多いです。
ハウスメーカーのように工場で部材を大量生産しているわけではないため、現場で必要になる作業が多くなるためです。
しかし、ハウスメーカーのように大々的に広告宣伝行ったり、モデルハウスを持っていなかったりするため、工期が長めな割に価格は抑えられるケースも多いです。

設計事務所
設計事務所に依頼する場合、1から設計した家を建てることになるため、工期は6か月以上の場合もあり長めになることが多いです。
そもそもこだわりが強く、オリジナルな家を建てたい人が設計事務所に依頼することが多く、それに伴って工期も長くなることが多いです。
どんな家を建てるかにもよりますが、半年ほどの工期となるのが一般的で、中にはさらに長い期間がかかる場合もあります。

これらの工期を参考に、お引越しの時期などを計画すると良いでしょう。

お家の価格と工期【前編】

良い土地を見つけて「いよいよお家を建てよう」と決めたら、新居が完成する時期に合わせた引っ越しを考える必要があります。
お子様のいるご家庭などでは、「子どもの入学や進級に合わせて4月から新居での生活を始めたい、そのため3月に入居したい」など、希望の入居時期がある場合も多いでしょう。

この時、建売住宅であれば、完成済みの物件ならすぐに入居が可能です。
完成前の物件でも完成時期は予め決まっているため、希望の時期に入居できるかどうかはすぐにわかります。
しかし注文住宅の場合、希望の時期に入居するためには、工期から逆算して、間に合うように着工しなければなりません。
今回は、希望の時期に入居するために知っておきたい、注文住宅の工期の目安についてお伝えします。

<住宅の工期と価格の関係>
工期とは、建物の着工から完成までにかかる期間のことです。
一般的に、注文住宅を建てる場合の工期は、2~6か月程度であることが多いです。
しかし、2か月と6か月では大きな差で、3月に入居できるのか、または11月に入居となるのか、計画を立てにくくなってしまいます。

そこで知っておきたいことが、
「基本的に価格が高い住宅ほど、工期が長い」、
逆に言うと「工期が長い住宅ほど価格が高い」という考え方です。
住宅の価格は、使用する建材や設備の価格によっても当然変わってきますが、工期が長くなるほど人件費が多くかかるため、価格が上がる、というのが一般的です。
「価格が高いな」と感じる住宅を建てる場合、工期もほかよりも長くかかるケースも多々あります。

住まいを購入し、入居するのに何月がベストなのか?
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引用:https://www.homes.co.jp/cont/buy_kodate/buy_kodate_00197/(ホームズ)

地震への強さ【後編】

この耐震等級1というのは、
震度6強~7レベルの、数百年に一度発生する地震でも倒壊・崩壊せず、
震度5強レベルの、数十年に一度発生する地震に対しては、損傷もしない水準です。

さらに、ここで言う「数百年に一度発生する地震」とは、阪神・淡路大震災相当の地震です。

ちなみに、耐震等級2とは、病院や学校などの耐震水準で、耐震等級3になると、消防署や警察署といった防災拠点の耐震水準になります。

お問合せされる方の中には、「耐震等級1だと、全然地震に耐えられないのではないか」と不安に思われる方もいらっしゃいますが、実は「阪神・淡路大震災相当の地震でも倒壊しない」レベルなのです。

もちろん、耐震等級が上であることに越したことは無いですが、家づくりの際に「デザイン性」と「災害への強さ」、それと「予算」で悩まれることがありましたら、この耐震等級についての基準も思い出してみてください。

耐震等級1は、阪神・淡路大震災相当の地震でも倒壊しないレベルです。

当社での家づくりをされる方とは、
「デザイン性」「災害への強さ」「予算」この3つとも満足できるよう、じっくりご相談をさせていただいています。

地震への強さ【前編】

最近お客様から多く頂くご要望の中に、「災害に強い家」と「かっこいい家」というのがあります。

家づくり以外でもよく言われることですが、「デザイン性」と「機能性」はなかなか両立しないと思われている方が多くいらっしゃいます。

機能性というのは、家づくりの場合、「災害への強さ」ですね。

災害といっても色々ありますが、例えば地震に関して言うと、「耐震等級」という言葉があります。

これは地震への強さを表す数値で、1~3で表示されます。

ここまではご存知の方も多いのではないかと思います。
では、耐震等級1~3とは、どのような水準なのでしょうか。

家づくりに関する決まりでは、
耐震等級1・・・建築基準法(法律)と同程度
耐震等級2・・・等級1で想定する地震の1.25倍に耐えられる
耐震等級3・・・等級1で想定する地震の1.5倍に耐えられる
となっています。

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引用:https://www.alsok.co.jp/person/recommend/2079/ (ALSOK)

これだけ見ると、、、なにやら難しい表現に見えますね。

水害にそなえて【後編】

④自作のハザードマップ
自治体の作成したハザードマップは非常に重要なものですが、それに加え自前のハザードマップを用意しておくことも大切です。
水害が起きて、避難が必要になった時のために、避難場所までのマンホールや小川、側溝などの危険箇所をマップ上に示しておくと良いです。
特に濁流で冠水した場合、危険箇所が見えなくなり、避難途中でふたの外れたマンホールや側溝に落ちてしまうことも非常に多くあります。
通常の降雨時に避難場所まで歩いてみて、自作のハザードマップに、雨が降った時の水の流れる方向やマンホール・側溝の場所の目印になるものも書き込んでおきましょう。
なお、お家が平屋建てで、ゲリラ豪雨時などに逃げ場所がなくなってしまうような際には、遠くの避難場所を目指すよりも、隣近所の二階以上に避難させてもらうほうが安全なので、普段から人間関係を築いておきましょう。

⑤非常用品備蓄
大規模水害時には、水道、電気、ガスなどが止まり、道路が寸断される可能性があります。
ライフライン途絶を想定し、水、食料、日用品、カセットコンロ、カセットボンベ、予備電池、防水懐中電灯、携帯電話充電器、医薬品、ランタンなど、一週間程度暮らせる備蓄を準備しておきましょう。
これらについては、故障の有無など定期的なメンテナンスを行うように心がけましょう。
また持ち出し用の非常用品はすぐに持ち運びができるよう、一箇所にまとめて保管しておきましょう。
両手を開けて避難できるよう、リュックなどに入れての保管をオススメします。

災害はいつ何時襲ってくるかわからないものです。
水害に強い家を作ることも当然大切ですが、万が一に備えた準備も、家づくりの際にアドバイスさせていただいています。

水害にそなえて【前編】

今回は、今からできる水害対策の準備をご紹介します。

①土のう・水のう
土のうとは、布袋に土砂を詰めたものです。これを積みあげて、水や土砂の流れを止め、家屋への浸水を防止するので、水深の浅い初期段階や小規模な水害時には、非常に有効な対策です。
低地に住んでいる方は、常備しておくのが賢明ですが、袋いっぱいの土を集めるのは、特に土の少ない都会ではなかなか大変です。
そういった場合には、40~45リットルのゴミ袋を2~3枚重ね、水を入れて作る「水のう」も有効です。
水のうを複数個用意し、段ボールに詰めることで土のう代わりにもなります。
水害被害を受けやすい半地下・地下に玄関や駐車場、居室があるお家にお住まいであれば、土のうは常に準備しておくのが良いです。

②止水板
大雨時には、家の出入り口に、長めの板などを設置し、土のうや水のうなどで固定して、浸水を防ぎましょう。板がない緊急の場合は、テーブル・ボード・タンス・ロッカー・畳などで代用しても良いです。
なお、止水板を購入に対して補助金を出してくれる自治体もありますので、お住まいの自治体のHPなどをチェックしてみましょう。

③排水溝のチェック
ゲリラ豪雨など、突発的で激しい水害時は、トイレや浴室、さらには洗濯機などの排水溝から汚水が逆流する「排水溝逆流浸水」が発生し、室内から泥水が噴き出す恐れがあります。
水のうを1回のトイレの便器に入れる、浴室、浴槽、洗濯機の排水溝の上に乗せる、といった対応で逆流を防止しましょう。